麻疹(はしか)の脅威:症状や後遺症など

幼児期にかかりやすいとされる麻疹ですが、具体的な症状や後遺症についてご存知ですか?子どもの頃にワクチンを接種した覚えはあるけど、麻疹の症状については詳しく知らないという方も多くいらっしゃるかと思います。この記事では、麻疹が恐ろしい理由とともに、麻疹の症状と後遺症について紹介をしています。麻疹への理解を深めることで、麻疹の予防が大切な理由を知ることにも繋がります。この記事をきっかけに、麻疹の症状や麻疹予防の大切さを知って頂けたのであれば幸いです。

麻疹(はしか)とは?

まず麻疹とは、麻しんウイルスの感染によって起こる急性熱性発疹性の感染症のことを言います。人のみに感染するウイルスではありますが、人から人へと感染が広まってしまう感染力の高い病気です。幼児期の予防が行われていますが、大人でも子どもでも免疫がなければ発症する可能性があります。麻しんウイルスに感染した場合には、90%以上の人に症状が現れる病気です。不顕性感染と言って、症状が現れないケースは滅多にないのです。

最近では、麻疹の予防が広がったことより、麻疹の患者さんが減り、排除状態とも言われています。しかし、1度麻疹にかかってしまうと、他の人へ感染を許してしまったり、合併症を起こしたり、後遺症が残る危険性もあります。予防を欠かすことができない病気でもあれば、症状が現れた際には感染に気をつける必要がある病気でもあるのです。

麻疹(はしか)の症状

麻疹の症状は、潜伏期間10日~14日を経過した後に症状が現れます。早期段階には、2~4日間ほど38度から39度の熱が出ます。この期間が周囲への感染力が1番高いと言われる期間です。麻疹からは、咳・鼻水・くしゃみなどの上気道炎症状や、結膜充血・目やに・光を眩しく感じるなどの結膜炎症状が発生する場合もあります。子どもの場合には、不機嫌なそぶりを見せた数日後に、皮膚が赤くなる発疹が現れるなどの症状も現れるのです。

大半の麻疹は、数日のうちに完全に回復します。しかし、麻疹には合併症を引き起こしてしまう可能性もあるのです。肺炎や心筋炎、脳炎など他器官への炎症を起こします。これらの炎症の症状によっては、最悪の場合には死に至ることもあり得るのです。

麻疹(はしか)が恐ろしい理由

ここでは、麻疹が恐ろしい理由を解説します。麻疹が恐ろしい理由には、感染力が非常に高いこと・合併症を引き起こすこと・後遺症が残ることが挙げられます。

感染力が高い

麻疹は、他生物には感染せず人間のみに感染します。感染経路には、空気感染・飛沫感染(くしゃみなどによる感染)・接触感染があり、人から人へと簡単に感染をしてしまいます。1人の発症者から12~14人に感染するとも言われており、感染力は強力です。38度から39度の熱が出た時をピークとして、症状が出現する1日前から、4日~5日後にかけて人へと感染をします。合併症や後遺症を残す危険がある麻疹ですから、周りの人をも危険に晒してしまう可能性がある点が麻疹の恐ろしいところなのです。

合併症

麻疹によって引き起こされる合併症には、肺炎・中耳炎・グループ症候群・心筋炎・脳炎があります。麻疹にかかった人のうち約30%の人が合併症を伴い、その半数は肺炎を引き起こしています。脳炎を引き起こす可能性を少ないものの、肺炎と脳炎が麻しんによる二大死因と言われており、麻疹と同時に引き起こされてしまう大変危険な炎症なのです。

肺炎

麻疹が元になって起こる肺炎には、ウイルス性肺炎・細菌性肺炎・巨細胞性肺炎があります。それぞれ、ウイルスの増殖による炎症反応・肺炎球菌、インフルエンザ菌などの二次感染・成人の一部や細胞性免疫不全状態に持続的な感染をすることを原因として、引き起こされます。特に巨細胞性肺炎は、治療後の見通しがよくない状態に急性または亜急性で起きるため、死亡例が多い肺炎でもあります。

中耳炎

細菌の二次感染によって起こります。麻疹患者のおよそ5~15%に現れる病気です。通常耳に激しい痛みを感じる中耳炎ですが、幼児期には痛みに対する訴えがなく、膿性耳漏(耳だれ)によって発見されることがあります。

グループ症候群

グループ症候群とは、喉頭という呼吸器官の一部が炎症を起こす病気です。麻疹にかかった際の発熱や咳・くしゃみなどで炎症が起きる場合と細菌の二次感染によって起きる場合があります。

心筋炎

心筋炎とは、心臓の筋肉に炎症が起きる病気のことを言います。麻疹による心筋炎は、一時的な心電図異常が見られるものの、大事に至る可能性は少ないです。

脳炎

炎症確率は低いものの致死率は15%とも言われており、麻疹により起こる炎症の中で危険とされる合併症の一つです。発疹が現れた後の2日~6日に発症する可能性が高いとい言われています。場合によっては、中枢神経に後遺症を残す可能性もあるので、注意が必要です。

修復麻疹

修復麻疹とは、麻疹にたいする免疫があるものの不十分なため、麻疹の症状を起こさずに感染する状態のことを表します。高熱が出なかったり、発熱器官が短かったりするため、麻疹と診断されない場合もあります。しかし、麻疹の感染力を持っているため、他の人へ感染する原因となってしまうのです。

麻疹の後遺症

麻疹が怖いもう一つの理由は、後遺症が残る可能性があることです。麻疹にかかった後に残る後遺症には、亜急性硬化性全脳炎(SSPE)があります。亜急性硬化性全脳炎とは、麻疹に感染してから数年後に神経症状が現れる病気です。発病時は、症状が強くないものの、年数が経つにつれて神経症状は悪化していきます。初期段階では、知的障害や歩行異常が見られますが、症状が悪化すると次第に歩行困難や食事の摂取もできなくなってしまうのです。数万人に一人の発症率と言われているものの、SSPEが発症した場合には数年から十数年で死に至ってしまう病気でもあります。麻しんウイルスによる、脳内での持続感染が原因とされているものの、具体的なメカニズムは明確にされていないのが現状なのです。

麻疹(はしか)予防のためワクチンの接種を行いましょう!

麻しんは合併症を起こすことや、後遺症を残す可能性があることから大変危険な感染症です。麻しんウイルスの感染力の強さからも、麻疹の恐ろしさを感じられますよね。麻疹にかかることで、他の人へと麻疹を移す原因になってしまいます。麻疹を予防する唯一の方法は、ワクチンの接種を行うことです。合併症や後遺症により死に至る危険性もある麻疹ですから、お子さんの命や周りの人の命を守るためにも麻疹予防を行うようにしましょう。この記事を通して、麻疹への理解を深めて頂けたのであれば幸いです。

 

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